先日の熊本の朝刊の一面に[稲の害虫「トビイロウンカ」、熊本県内に警報 21年ぶり]という見出しがありました。
今年は7月が長雨という予報だったので、ウンカが沢山飛んで来そうだなあと予想しておりましたら、やはり来ましたね。
しかも今年は大量に飛んで来ているみたいです。
全国の米農家が一番心配する事はこのウンカの被害ではないでしょうか。
ウンカは田んぼに住み着きそこで何世代も生まれ変わり、どんどん数を増やしていき、最終的には稲を吸い枯らしてしまします。
ウンカにも「セジロウンカ」「トビイロウンカ」「ヒメトビウンカ」など種類がいるのですが、その中でも一番被害が多いのが「トビイロウンカ」です。
このウンカという虫は主に東南アジアに生息しており、梅雨の時期に偏西風に乗って日本にやってきます。
黄砂といい、PM2.5といい、この偏西風は本当迷惑なものばかり日本に飛ばしてきますよね(笑)
そのウンカの被害が原農場でも出てしまいました。
枯れているのがお分かり頂けると思います。
一週間前まではちょっと怪しいな〜という感じだったのですが、その後一気に枯れ始めました。
この田んぼはお客様にイベントで田植えして頂いた田んぼです。
ここはイベント用に、普通の田植えより1ヶ月早く田植えしていました。
上の写真の奥の田んぼを見てもらうと、成長の具合が違うのがお分かり頂けると思います。
この田んぼに田植えするとき、周りはまだ何も植えてない田んぼですので、ここだけに集まってきたのが原因と思われます。
これがトビイロウンカです。
恐ろしいぐらいビッシリいますね。
この田んぼは、1週間後の9月22日に稲刈りの体験イベントを予定しているので、これはとても大変な事態です。
お客様が来られた時に刈る稲が残っていませんじゃ申し訳ないので、どうにかしないといけません。
このまま被害が広がらないのを祈るだけだと多分全面枯れてしまっているでしょう、、、
そこで、まだ被害が出ていない所を残して刈る事にしました。
毎年イベントで刈って頂く量と同じぐらいの面積を残します。
しかし、刈り取るとウンカが移動して、まだ被害が出ていない場所もやられてしまうのではないかと思い、周りにビニールを張って侵入を防ぐ事にしました。
ビニールの外側にはオトリとして1m程稲を残しました。
また、となりの田んぼに移動しないように境目にもビニールを張りました。
22日までもつかどうか、とても心配です、、、
被害が出ませんように、、、