抜き穂をしております。

熊本も残暑が厳しい日々が続いております。

本日は、田んぼの中に混じっている違う品種の稲を抜いて混ざらないようにしました。

原農場では、ヒノヒカリという品種のお米をメインに栽培しているのですが、その他にも赤米、黒米、緑米、もち米、酒米を栽培しております。

機械を全て別々に専用のを揃えられたら完璧なのですが、現実的に考えて無理なので同じ機械を使って収穫や乾燥、もみすりなどを行うのでどうしても混じってしまいます。

もちろん別な品種のものを扱う前には掃除をして混ざらないようにしますが、100%取り除くのは難しいです。

ですので、毎年稲刈り前に田んぼの中に混じっている別の品種の稲を抜く作業を行なっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノギと呼ばれる稲の先のヒゲのようなものが赤いのが赤米です。

赤米が混じっているのがお分り頂けますでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いては背丈が他より明らかに伸びている稲です。

原農場では長年、自家採種といって自分の所で採れたものを種として残し、次の年に繋いでおります。

なぜ自家採種をしているのかというと、市販されている種は農薬が掛かっているからです。

 

 

原農場で栽培しているお米はヒノヒカリという品種ですが、このヒノヒカリは「コシヒカリと黄金晴」の掛け合わせでできています。

そしてそのコシヒカリは「農林22号と農林1号」の掛け合わせで、その農林22号は「農林6号と農林8号」、、、

と、遡るととても沢山の品種の掛け合わせでこのヒノヒカリができていることになります。

ちなみに農林◯号というのは、品種登録されていないお米のことです。

 

 

自家採種を続けていくと何が起こるでしょう。

そうです。

掛け合わせの品種が稀に出てきます。

そのまま何年も何年も収穫していくと、掛け合わせの品種がどんどん出てきます。

熟れる時期も違ってきたり、味も外観も違ってきたりするでしょう。

そうなると大変なので、抜き穂をして混ざらないようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤米の穂が綺麗な時期です。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは黒米です。

今はもみが少し黒くなっておりますが、熟れると普通のお米とあまり変わらない色になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ黒のもみで黒米と勘違いしますが、こちらは緑米の稲穂です。

稲の花が沢山咲いていますね。

緑米は晩成で成長がヒノヒカリと比べると遅いので、今の時期に出穂しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

田んぼのあぜの彼岸花が綺麗に咲いています。

とても綺麗で癒されます。

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