先日4/26の大雨で近隣の農家さんの大麦がベッタリ倒れていました。
恐らく化学肥料や堆肥などがたっぷり入っていたのでしょう。
化学肥料や堆肥が多く入っていると、生育が良くなり草丈が高くなったり、沢山実がなっていて、見るからに良くできてるな~と一目で分かります。
それだけ良くできていると収穫量も多く、うちの倍近く採れてるのではないでしょうか。
しかし、栄養を沢山取り込んで大きなった麦は風や雨の影響を受けやすく、重くなった実を支えきれず倒れてしまいます。
倒れてしまうと隣の株にもたれかかって倒れ…ドミノ倒しのように広い範囲が倒れてしまいます。
倒れて重なっている部分は蒸れてしまい、麦の品質が悪くなり、最悪の場合腐ったりして収穫出来なくなります。
麦の収穫時期は、毎年梅雨の時期と被ってしまい、雨が降り続く恐れがあります。
数年前もそういった麦が倒れてしまったほ場は「穂発芽」といって、実から芽が出てしまう被害が出ていました。
原農場では化学肥料や堆肥を使用しておりませんので、そういった被害が起こることはありません。
(台風のような強風が吹けば倒れる可能性はありますが。)
先日の大雨では被害はありませんでした。
さて、5月5日のこどもの日を前に、鯉のぼりを建てました。
フォークリフトで杉の木を持ち上げ、手掘りで1m程掘った穴に入れてぐり石で固定しました。
建てた日は丁度風が強く吹いていて、綺麗に泳いでくれました。
こどもが元気に成長してくれるのを願っています!
床土作り
5月の水稲の種まきを前に種まきで使用する床土(とこつち)と呼ばれるきめの細かい土を準備しました。
原農場では、近隣の建設会社より山土をふるいにかけただけの赤土を購入しています。
この赤土に籾殻燻炭(もみがらくんたん)を自家配合しています。
原料の籾殻はもちろん原農場で農薬、肥料を使用せずに栽培したお米の籾殻です!
この籾殻を丸1日かけて炭にしました。
燃やすと灰になってしまうので、くすぶらせることが重要です。
籾殻燻炭を混ぜることにより、保湿性や通気性を良くし、植物によい影響を与える土壌菌と呼ばれる微生物が済みやすい環境を作ることが出来ます。
また、田植えの際に、苗箱から苗が綺麗に出る効果もあり、田植え機で作業する際のミスが起こりにくくなります。
この籾殻燻炭と赤土を混ぜて、
原農場オリジナル床土の完成です!
4/25、安心安全な味噌・醤油を製造されている松合食品株式会社様が麦の視察に訪れられました。
創業はなんと文政10年!
原農場では25年ほど前に松合食品様と出会い、無農薬の麦づくりを始めました。
松合食品様では無農薬の米と麦と大豆を使用して、味噌や醤油、酢を製造されております。
原農場からは裸麦と小麦を契約栽培していて、裸麦で味噌を、小麦で醤油を製造されています。
菊池市に松合食品様と契約栽培しているグループがあり、この日はその生産者の農場を視察しました。
どこの生産者さんもしっかりと管理され麦の生育が良く、このまま順調に収穫出来れば素晴らしい味噌、醤油が出来る事と思います。
子供のころから松合さんの醤油で育ってきたので、やはり他の醤油じゃ物足りません。
オンラインショップも開設されていますので、気になった方は一度ご覧になってください。
今年はもち麦が全体的に生育不良で、半分以上のほ場をまき直しました。
最後まで迷って2月に蒔き直した所は、大きくなりきれず、草丈が20cm程で出穂してしました。(通常草丈は50cm以上になります。)
草丈が50cm以上ないとコンバインという収穫機で刈り取ることができません。
草丈が短く、太陽の光も地面に降り注ぎやすかった事から、雑草も沢山生えてしまいました。
中耕作業をしましたが、雑草は無くなりませんでした。
収穫できるようにと蒔き直しましたが、このままですと収穫出来ずにそのまま耕耘するしかない可能性もあります…
通常の生育だったほ場のもち麦は、少し色付き始めました!
同じ時期に蒔いた裸麦(イチバンボシ)は順調に成長し、ここ数日で黄色く色付き始めました!
写真左奥のカモに食べられてしまった部分も、他と変わらないぐらい成長してくれたので良かったです!
5月~6月は1年で1番忙しい時期に入ります。
5月は水稲の種の準備、苗床の準備、種まき、苗を管理する苗床に苗箱を並べる作業、裸麦(イチバンボシ、ダイシモチ)の収穫、5月下旬~6月上旬小麦(シロガネコムギ、チクゴイズミ、ミナミノカオリ)の収穫、6月は麦の乾燥調製、麦の袋詰め、田んぼの畦の草切、収穫後の畑の耕耘、水入れ、代掻き、田植え…
と作業が目白押しです!
こないだ田植えが終わってホッとしていた気がするのですが、1年が経つのはあっという間ですね。
怪我や体調を崩さないよう乗り切りたいです!
応援の程宜しくお願い致します!