寒くなったり暖かくなったりで体調管理が難しいですね。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
原農場では麦踏みを始めました。
↑麦踏み前
↑麦踏み後
麦ふみをする理由は、霜などで根が浮いてしまっているのを踏み固めてあげるのと、踏む事で葉や茎が痛み、エチレンという植物ホルモンを出して茎を太くさせる狙いがあります。
それに、分けつといって、新たな茎が生えてくるのを促したり、徒長(上に高くなる事)を防ぎ、収穫前に雨や風で倒伏するのを防ぐ狙いもあります。
こう見てみると良い事尽くめですね!
それから、昨年10月に籾摺りしたお米が少なくなりましたので、籾(もみ)のまま保存していた残りのお米を籾摺りしました。
↑色彩選別機で弾き出されたお米。
令和2年産のお米は、ヤケ米や茶米と言われるお米が多かったです。
全量籾摺りしたので全体の数量が分かりましたが、やはり令和2年産はかなり量が少なかったです…。
例年では1反あたり6俵採れてたのですが、令和2年産は1反あたり4.7俵しかありませんでした。
原因を考えると色々とありますが、一番は田植え直後に1ヶ月ほど雨が続いた事で稲が殆ど成長しなかった事ではないかと思います。
また、稲の栄養でしか生きられない「ウンカ」という害虫が今年は例年の何十倍という数が飛来してきたので、どこの農家さんも稲を枯らされる被害が起きました。
原農場でもウンカは多数目視で確認できましたので、ウンカにより養分を吸われた事も収量が減った原因だと思います。
所属している「菊池七城稲作研究会」で、普及所の先生がおっしゃっていたのですが、ウンカのおしっこは糖度が16度ぐらいあるそうです。
ネットで調べてみるとブドウと同じぐらいの糖度と言うことが分かりました。
それぐらい、稲の養分を1匹が吸っているということなので影響はありそうですよね。
慣行栽培の農家さんも収量は減っていたようですが、それでも1反あたり7俵という所が多かった気がします。
やはり肥料や農薬を使えば収量は上がりますよね。
肥料や農薬を使わない栽培は、自然に左右されますので、こういう年はかなり影響をうけるという事が凄く分かりました。
どうにか栽培技術でカバーできないか、日々勉強あるのみです!
先日豆まきをしました。
「鬼は外〜!福は内〜!」
コロナが早く終息し、みなさんに福が訪れますように、そして今年は豊作である事を祈ります。