連日猛暑日が続き、熊本県菊池市では35度を超える日が8日間も続きました。
これだけ暑い日が続くと、35度を下回る日は少し涼しく感じられるようになりました。
そんな中ですが、原農場では草刈り作業を行なっております。
日中は暑くて、外で作業できないのでなかなか仕事は進みませんが、今の時期だけは仕方ないですね…。
水分は勿論、塩分もしっかりとって、休み休み作業を行なっています。
8月中旬、米作りの勉強会に出席しました。
その名も、「菊池七城稲作研究会」。
略して「菊七会」というもので、何十年も前から発足している会です。
菊池、七城の米農家が集まった事からこの名前が付いていますが、現在は七城町の米農家だけになっています。
毎年テーマを決めて、会員の田んぼを調査して回るというものです。
毎回、県の米の普及員の方にも来ていただき、専門的な情報を教えていただいています。
現在は12名所属しており、自分含め若手はもちろん、七城町の米作りの名人である方も数名在籍されております。
試験内容は、「稲の株間を◯cmと◯cmではどちらが良いのか」「炭を入れるのと入れないのではどう違うか」「乳酸菌を入れるのと入れないのではどう違うか」…
と、マニアックなものばかりです。
自分は「苗の時期に踏圧をする事でどう影響が出るのか」を調べています…。
普段なかなか田んぼに入ってじっくり稲を観察する事がないので、とてもいい経験をさせていただいております。
米作りの名人はどういう管理をしているのか、毎回なにか自分の所に取り入れられることはないか探しています。
この時は、草丈、茎数を測ったり、幼穂長といって稲穂の赤ちゃんが茎の中に出来る時期なので、茎を割ってその長さを測ったりしました。
またこの時に稲の天敵「ウンカ」の払い落とし調査も行われ、やはり例年に比べて数が多くなっているようでした。
熊本県の方からもウンカの飛来について警報がでており、今後「坪枯れ(つぼがれ)」の被害がでてくると思われます。
原農場では農薬を使っていないので、このウンカの被害が心配です。
少量の飛来なら影響は全くないのですが、今年は例年の何十倍ものウンカが飛来してきているそうなので影響が出てくると思います。
収穫の時期まで持てば良いですが、稲が熟れる前に枯れ始めたら熟れていなくても収穫しないといけません。
そうなると、未熟米というものが増え、粒も小さいままという事になり、結果収量が減ってきます。
今まで大切に育ててきた稲が最後の最後にそうなってしまったらとても悲しいですね。
なんとか被害がでないように祈るばかりです。(益虫の蜘蛛さんトンボさんカエルさん頑張って!!!)
先日稲穂が茎の中から出てき始めました。
「出穂(しゅっすい)」です。
今の時期は一番水が必要な時期ですので、水が切れないようにしっかり掛けます。
大豆も元気に成長しています。
草丈も40〜50cm程になってますかね。
花も咲き始めています。
去年はこの時期に長雨にあっていまし、収量が激減していまったのですが、今年は晴れの日が続いていますのでほっとしています。
ふと、根元を見ると全ての根元だけが湿っていました。
先ほどパラっと雨が降ったのですが、そのわずかな水もちゃんと根元に落ちるようになっていたんですね!
自然界の植物は本当すごいなと感心しました。
草刈り作業ももう少しで終わりそうです。
頑張ってきます。