先週種まきの準備として「塩水選」、「温湯消毒」をしました。
「塩水選(えんすいせん)」とは字のごとく塩水で種籾(たねもみ)の軽い重いを選別して、重い種だけを選びます。
卵が浮くぐらいの塩分濃度でやります。
これは軽い籾(もみ)を取り除いた後の写真です。
塩水に漬けた直ぐは
このような感じです。
今年は180kgの種籾を塩水選しました。
コロナウイルスの影響で学校が休みになっている為、甥っ子にも手伝ってもらいました。
赤米、黒米、緑米もするのですが、
もともと、あまり粒が大きくないので、
半分ぐらい浮いてしまいます…
ちょっと悲しくなりますね。
ですが、今年も良いお米を作る為に大事な作業ですのでしっかりやります!
籾が黒いですが、これは緑米です!
凄い浮いてますね!
続いて黒米です!
見た目は意外にも、うるち米とさほど変わりません。
「塩水選」をした後は、流水でしっかり洗い、塩気を取り除きます。
そして、次に「温湯消毒」をします。
これは60℃のお湯に10分間つけて、籾を消毒する作業です。
温湯消毒を行うと、ばか苗病、いもち病、苗立枯細菌病という稲の病気を予防する事ができます。
一般的には農薬を使って消毒するのですが、この温湯消毒を行えば、農薬を使う必要はありません!
60℃まで温めて、10分間のタイマーも付いてる便利な機械があるんですよ!
温湯消毒が終わると、一度流水で冷やし、
水を張ったタライに、丸2日間漬けます。
そうする事で、発芽する準備を初め、籾がハトムネのように膨れ芽が出ようとします。
そのタイミングで水から出して、乾かして、ようやく種まきの種の準備が出来ました!
そして昨日、一昨日に種まきをしました。
また学校が休みの甥っ子達に手伝ってもらい、仕事がはかどりました。
今年は3100枚の苗箱に種を撒きました。
綺麗に種が入ってます。
種まきをした苗箱を自動で重ねてくれる機械を実演機で借りれたので使用してみました。
作業に余裕が生まれて、その間に泥を補充したり、種を補充したり、苗箱を補充したり出来たので凄く助かりました!
こんな便利な機械があったとは!
来年は買いたいです!笑
そして、種まきの合間に裸麦の収穫も始まりました。
黄金色に輝いていて綺麗ですね!
これはご飯などに混ぜて食べる押麦や丸麦になる麦です。
熊本県宇城市不知火町にある「松合食品」の味噌の原料としても使用して頂いております!
そして本日は苗床の準備です。
苗床とは種まきした苗箱を一斉に育苗するための田んぼです。
明日、種まきした苗箱をこの苗床に並べて置いていく作業を行います。
忙し過ぎて猫の手も借りたいです。