4月、米の在庫が少なくなってきましたので米の籾摺り(もみすり)作業を行いました。
原農場では毎年10月に収穫した米の半分を籾(「もみ」稲穂についている玄米に殻がついている状態)で保管しており、半分籾摺りをしたお米の在庫が少なくなったら残り半分を籾摺りする事を行っております。
これにより、籾摺りしたての新米のような美味しさを年に2回お届けしております。
↑左から籾タンク→粗選機(石や藁クズを取り除く)→籾摺り機(籾を剥いで玄米にします)→石抜き機(小さい石を取り除きます)→グレーダー(ふるいにかけて粒の小さい未熟米を取り除きます)→色彩選別機(光を当てて外観の悪いお米やお米以外の異物を取り除きます)→計量器(紙袋に30kg詰めます)
籾タンクは手前に見えている物の他に、奥にもう1機あります。
その横の乾燥機にも籾のまま保管しておりました。
籾摺り中に「種取り」も行いました。
唐箕(とうみ)と呼ばれる機械にかけます。
風の力で軽い物は飛ばされ、重いものは手前に落ちる原理を利用した機械になります。
重いものを種をして利用します。
昔からある機械で、形はほとんど変わっていません。
現代では動力が電気になっておりますが、昔はハンドルを人力で回していたそうです!
原農場では種を自家採取しておりますので、今年種まきする分の種を準備しました。
5月の中旬、稲の種まきを行う予定です。
3月下旬、裸麦が出穂しました。
4月に入り小麦も出穂しました。3月〜4月で一気に成長しました!
4月に入り、麦だけでなく畑の周りのあぜ草もどんどん成長してきましたので、今年1回目の草切りもスタートしました。
この時期の草切りはほとんど汗をかかないので好きです。笑
伸びた草を刈ってスッキリしたところを見ると気分がいいですね!
↑上の写真は原農場最大の草刈りの難所です。写真奥まで続く長い急な斜面が足首を痛めてきます。
ここのお陰で体幹が鍛えられてると思います。笑
↑これは籾殻(もみがら)を炭にした、もみがら薫炭です。
ブログ冒頭でお話しした籾摺りで出た籾殻で作った物です。
籾殻を山にこずんで中央に煙突を差して火をつけて作ります。
これを稲の種まきの時に使う赤土に混ぜることで苗の根の張りを良くしたり、土壌の微生物を活性化させるだけでなく、田植え時に苗がポットから抜けやすく植え付けロスを減らすこともできます。
4月22日、麦の穂が出て約1ヶ月ほどで色付き始めました。
↑もち麦です。うっすら紫色になってきています。
↑こちらは味噌や押麦などに使われる裸麦です。黄色に色付き始めました。
5月4日、もち麦の様子です。前回から2週間でこれだけ色付きました。
もうすぐ収穫です!
話が前後しますが4月下旬、松合食品株式会社様が現地視察に来られました。
原農場では25年前より松合食品様に小麦や裸麦を出荷させていただいております。
小麦は醤油、裸麦は味噌の原料として使用していただいております。
当日は原農場の他に菊池市の生産者の畑を一緒に見てまわりました。
自社以外の農場を見る機会はあまりないので、毎回とても勉強になります。
農家さん同士も情報交換をおこない、新しい機械や作業効率をどう上げていくかなど話しました。
今年も良い麦をお届け出来そうです!