今年1年ありがとうございました。

9月21日を最後にブログの更新が止まっておりました、すみません…。

稲刈り、麦の準備、麦の種蒔き、大豆収穫と、なかなか忙しく過ごしておりました!

かなり遡ってしまいますが、作業内容をご紹介させて頂きます。

過去最強クラスの台風が来たにもかかわらず、幸いに台風の被害もほとんど無く、その後無事に登熟期を迎えて稲も色づいていきました。

畦に彼岸花も咲き乱れ、とても綺麗でした。

この黒い穂の稲は、黒米ではなく、緑米です!

こちらは黒米です!

意外にも普通のうるち米と穂の色が似ています!

こちらは早生(わせ)の品種でヒノヒカリより熟れるのが早い為、黒米から収穫を始めます。

まずはコンバインの掃除からです。

前回5月〜6月に麦の収穫の時に使用して、掃除までしておりますが、間が空いてますので念のためもう一度掃除を行います。

各所に潤滑油を注して、稲刈りの準備万端です!!

黒米は田んぼ数枚分程度ですので、この日は収穫後、コンバインの掃除を行い、翌日からのヒノヒカリの収穫に備えました。

次の日からはヒノヒカリの収穫です。

毎年、原農場の田んぼには沢山のカエルや虫がいる為、沢山の白鷺が集まってきます。

こんな集団で一網打尽にされては生態系が変わりそうで少し心配なものです…。

収穫した籾(もみ)はトラックのコンテナにかえし、その後乾燥機に張り込みます。

初期水分が26%程でしたので十分熟れていました。

乾燥具合でお米の味が変わると言われていますので、原農場では乾燥速度のリミットを最低の1時間あたり0.5%に設定しています。

じっくり乾燥させる事により、お米に負荷を掛けずより自然乾燥に近づけるように気をつけています。

その分、乾燥に時間がかかるので、乾燥機が空かないと次収穫したお米を乾燥させる事ができなくなり、なかなか作業が進まなくなるというデメリットがあります。

原農場ではそれを解消する為、乾燥機を増やして対応しています!

乾燥が仕上がりましたら、乾燥機から出して籾摺り(もみすり)を行います。

籾(もみ)を剥いで玄米にする作業です。

乾燥機を空にしては、収穫してを毎日繰り返し行います。

ヒノヒカリの収穫が終わり、また次の品種のお米を収穫するため、コンバインの掃除を行いました。

結構お米が残っているものです。20kgぐらいのお米が出てきます。

次は緑米の収穫を行いました。

そしてまた次は違う品種になるのでコンバインの掃除です…

次はもち米の収穫を行いました。

今年種蒔きの時に、もち米の苗と赤米の苗を間違えて混合してしまった為、もち米の中に赤米、赤米の中にもち米が混ざってしまっていました。

写真はこちらです。

このように綺麗に混ざってしまっていました。

ですが収穫は大変でした。

隙間がない境目は1株1株手刈りしました。

一苦労でしたので、来年は苗を間違えないように工夫をしようと思っております…。

もち米、赤米、で全ての稲の収穫を無事に終える事ができました。

翌日、最後のコンバインの掃除を行いました。

籾1粒も残さないように丁寧に隅々まで掃除しました。

布で汚れを吹き上げ、各所に潤滑油を注して今年のお勤めは終了です!

ありがとうございました!

しかし、長年使用しておりますので、所々ガタが出始めています…。

クローラーのゴムに半分まで亀裂が入ってしまっています。

毎年少しずつヒビが広がっていってるのでいつ切れるかヒヤヒヤしながら乗っています。

来年あたり交換した方が良いのかなと思い、メーカーさんに相談してみると、

純正品は片方のクローラーで40万するそうです!

両方だと80万!!!!

特殊な構造なので高いみたいですね。

社外品だと片方で半額の20万で買えるみたいですけど、やはり純正品より質は落ちるのでそれなりで考えておいたが良いです…。

高額なのでもうしばらく検討します(笑)

コンバイン掃除の後は、残りの籾摺りを本格的に行いました。

籾摺りの流れは、

乾燥機→粗選機(石や藁くずを取る)→籾摺り機(籾を剥いで玄米にする)→石抜き機(小さい石を取り除く)→グレーダー(ふるいにかけ、粒の小さい米を弾き出す)→色彩選別機(光により、米以外の異物や米の外観が悪い物を取り除く)→袋詰め

となっております。

品種が5種類ありますので、品種が変わる度にこれらの機械を全て掃除しないといけないので結構大変です!

10月25日、籾摺りが終わり掃除をおこないました。

ヒノヒカリの半分は籾の状態で保管してますので、残りは3月〜4月ごろ行う予定です。

↑before

↓after

最後の写真は、籾摺りで籾を剥いだ後の籾殻(もみがら)を一時的にためておく所を掃除した写真です。

ここが籾で一杯になっているのですが、ビフォーの写真を撮るのを忘れておりました。

毎回籾摺りの掃除が大変ですが、綺麗になると心がスッキリしますね!

今年のお米は出穂後に異常な高温にさらされた事や、その同じ時期に台風の風害もあった事から、お米が白く濁る高温障害の症状が多発し、外観はあまり良くありません。

もち米のように白いお米が混じっておりますが、全てうるち米です。見かけが悪いですのでご了承いただけると幸いでございます。

しかし、田植え直後しばらく晴天に恵まれたことから、初期生育が良く、分けつがとれた(茎が増えること)事から穂数が増えて収穫量はとても多かったです。

平年ですと、1反あたりの収穫量は5.9俵なのですが、今年は今の所6.8俵あり、増減比は115%となりました。

熊本県の作況指数は98%でやや不良となっており、慣行栽培で肥料や農薬を使用している人が昨年と余り変わらなかったのに対して、自然栽培で肥料も農薬を使ってない方が収穫量が増えたのはとても不思議ですよね。

植物の持つ力が最大限生かされたのではないかと自負しております。

10月28日、大豆の様子です。葉っぱが枯れ始めています。

稲の収穫が終わるとすぐさま麦の準備が始まります。

稲の時は水持ちが良いように代かきという作業を行いますが、麦は逆に水捌けが良い田んぼにしないといけない為、

トラクターにサブソイラーという機械をつけて、地面の深くに溝を掘り、田んぼの排水を良くします。

田んぼの縦、横に対して、斜めに溝を入れていきます。

これは、田植え機のタイヤが細いため、縦や横に溝を掘るとはまってしまう事を防ぐ狙いがあります。

溝を掘って排水を良くした後は、今度はトラクターにカルチという機械をはめ替え、荒く耕耘(こううん)する作業を行なっていきます。

通常のロータリーという機械で耕耘(こううん)すると時間がかかるのですが、こちらはけん引していくだけなのでスピードが早いです。

耕耘していた頃より30%程作業時間の短縮に繋がりました。

また、エンジンの回転を上げてロータリーで耕耘する作業と違い、けん引していくだけの作業はエンジンの回転をそこまで上げなくて良いので燃料の消費をかなり抑える事もできました。

そんな中、カルチの作業中にボルトが折れてしまいました。

急いでホームセンターに走り、ボルトを購入してきました!

カルチの作業後、今度はロータリーの機械にはめ替えて、耕耘を行いました。

耕耘が終わり、11月20日から12月3日、間が空いて12月9日の期間で麦の種蒔きを行いました。

12月上旬、最初に種を蒔いた所は芽が出始めました。

麦の種蒔きが終わりましたので、次は大豆の刈り取りの準備です!

大豆の葉落としを行いました。

葉っぱが残っていると、収穫時に葉っぱの汁が大豆についてしまい汚れてしまいます。

それを防ぐために、鎌で一つ一つ落としていきました。

↑before

↓after

↑before

↓after

↑before

↓after

↑いつまで経っても葉っぱが色付かず、青々としているものは、実が入ってないです。

↑実が弾けて下に落ちてしまっています。

今年は全国的にもカメムシが大量発生する「当たり年」だったみたいで、原農場の大豆もカメムシの被害にあいました。

いつもより葉っぱの落ちが悪く、一さやに2粒しか入っていない充実不足のものが殆どでした。

その結果収穫量は、計画より30%減となってしまいました。残念です。

その後大豆の刈り取りが終わり、汎用コンバインの掃除を行いました。

大豆の乾燥が終わると、次は機械での選別を行いました。

近所の農家さんの機械を貸してもらい、大粒、中粒、小粒に選別して袋詰めをします。

↑写真の右から左にベルトコンベアが動いている所を上から下に大豆を流し、整粒は抵抗がかからないのでそのまま下に流れていくのですが、変形した大豆は抵抗がかかり左に流されていきます。

↑大粒、中粒、小粒に振り分けます。

↑弾き出された変形大豆の二次選別を行い、

くず大豆を弾き出します。

30kgずつ袋詰めした大豆は、さらに今度は人の手で選別を行い出荷致します。

ご注文から出荷までお時間をいただく場合がございます、ご了承ください。

12月13日、綺麗に麦が生えそろいました。

昨年越冬の為にきたカモの食害の被害がありましたので、今年は早めにカモおどしを設置しました。

12月19日、全国的に雪の影響があった日、原農場ではうっすら雪が積もる程度で、雪の被害はありませんでした。

麦の生育は順調です!

12月28日、餅つきをしました。

つきたてのお餅は美味しかったです!

正月を迎える準備が出来ました!

早いもので今年一年も終わろうとしています。

今年は世界情勢が急変し、世の中の流れが変わってしまいました。

来年は平和な世界になってほしいものです。

みなさまにとって良い新年になります事を願っております。

今年一年誠にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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