9月の作業内容

朝晩ずいぶんと涼しくなり、秋の気配を感じれるようになりました。

ですがまだまだ日中は暑いですね。

9月上旬台風11号の影響で曇りの日が多く、ちょうど稲の出穂の時期で光合成が必要な時期でしたので、日照不足で収量に影響を及ぼさないか心配なところです。

台風11号は九州をそれていってくれた為、風の影響はありませんでした。

8月下旬、もの凄い雷雨があったのですが翌日田んぼを見てびっくり!

なんと田んぼに雷が落ちていました!

雷が落ちたところは黄色くなっています!

不思議なもので稲自体は枯れたり燃えたりしていませんでした。

家からとても近くだったのでびっくりです!

ちなみに昔は雷が落ちたところはしめ縄をしていたそうです!

さて、9月は8月下旬からスタートした今年4週目のあぜ道の草刈り作業を行いました。

原農場の草刈り作業で最大の難所がこちら。

傾斜がかなりある高土手の場所です。

土手の幅も最大で約10メートルはあるのではないでしょうか。

この場所で体幹を鍛えられてます!

この時期の草刈り作業時の厄介者がこちら。

ポンポン草で知られる、正式名称カラムシです。

生育初期の段階(草丈30cm程)であれば何も問題なく刈れるのですが、1m近く成長するので、そうなってしまうと切る時に草刈り機に絡まってしまいます。

刈刃が刃こぼれしていてお恥ずかしいですが。笑

これぐらいなら研ぎながらもう少し使えます!

茎の部分は強い繊維でできており、その繊維を利用して昔は紙や布を作っていたそうです。

冬、霜にあうと枯れてしまうのですが、根っこはごぼうのように太く長く根を張っているので越冬し、春先になるとまた芽を出してきます。

9月上旬、赤米が出穂しました!

綺麗ですね!

しかし赤米が出穂してから問題が発覚しました!

もち米を植えている田んぼに赤米が混じっています!

しかも数か所です!

赤米を植えている田んぼにはもち米が植わっている逆パターンもありました!

これは、種まき後、苗床(なえとこ)に並べていく際に、間違えて赤米ともち米を混合させて並べてしまっていたからです。

育苗の際も全く違いに気づきませんでした。

しかし、これだけハッキリと区別できますので、刈り取り時に気を付ければ問題なさそうです!

来年は間違えて並べないように気を付けます!

9月7日の朝、原農場は濃い霧に覆われていました。

朝露でクモの巣が濡れて綺麗ですね!

こう見ると、本当に沢山のクモがいるんだなぁと気づきます。

奥の方までびっしりクモの巣が張り巡らせてあります!

農薬を使うと、このクモ達もみんな死んでしまいます…。

苗床で使用した根切りマットと、上から被せていた保温シートが田植え後一時的に片づけてそのままでしたので、綺麗に巻いて片づけました!

中には10年以上使用しているものもあるので、破れて穴が開いているものが多数ございます!

毎年粘着テープで補強しながら節約して使用しています!

まだ数年使えそうです!

9月8日から13日まで、黒米、赤米に混ざっている他の品種を取る作業を行いました。

原農場では命を繋ぐことを大切にする目的で、自家採取を行なっています。

しかし、収穫機や乾燥機は同じ機械を使用しているので掃除していたとしても少し混ざってしまいます。

↑黒米に混ざっている赤米。赤米の存在感が大きいので分かりやすいです!

↑黒米に混ざっているもち米です。

黒米は、ヒノヒカリやもち米と穂の色が似ているためとても分かり辛いです…。

実は刈ってみると株の色も違います!

黒米は茎の中の部分も黒いんです!

二三歩歩くと混ざっている稲株があるので、結構時間が掛かりました!

合計8反の田んぼに5日かかりました。(9割は黒米の田んぼに時間を費やしてます。笑)

9月13日緑米も出穂し始めました!

こちらが黒米と思われがちですが、これが緑米になります!

殻が黒くて日光を通さないから緑色になるのですかね?

9月16日、「菊池七城稲作研究会」、通称「菊七会(きくしちかい)」がありました!

この日は、穂数と穂長、穂から下の長さ「稈長(かんちょう)」、葉色、害虫の有無について調べました。

今年は田植え時期の高温が続いたため、初期成育が良く、分(ぶん)けつが進み穂数が多い結果となっています。

穂長も昨年より長いことから、収量も昨年より良さそうな気配です!

出穂時期に曇りが多かった事や、今後の天気次第ですが、1粒1粒が充実し、しっかりと熟れて未熟粒が少なく、豊作となってくれれば嬉しいです!

9月17~19日の三連休に掛けて、台風14号が接近する予報となっています。

9月16日時点で、中心気圧が950hPa、最大瞬間風速60メートルの「非常に強い」台風となっており、進路も九州の西から上陸する予報になっています。

熊本県は九州の西から来る台風の時に大きな影響を受ける事が多いのでとても心配です。

1991年(平成3年)に長崎県に上陸した台風19号が記憶にある中で一番強く、県内の被害も大きかったのですが、それに匹敵する強さだそうです。

原農場の台風対策として、数日前より田んぼの水を落とし、稲が倒れないように一旦地面を固め、その後水を張りました。

台風中は風により稲の水分が蒸発し、のどが渇いたような状態になってしまうので、水は入れておいた方が良いようです。

蒸発と根から吸い上げる水分が追い付かない場合は、穂が枯れて白くなる「白穂(しらほ)」という症状が出てしまいます。

人間の都合としては、倒れてしまうと収穫が困難になるため、水は落としてなるべく固めておきたい所ですけど。

収穫前の大事な時期、少しでも台風の被害が少ないよう祈ります!

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