原農場のお米は自然栽培。
35年間農薬、化学肥料、
有機肥料を使用せず栽培しています。

まごころを込めた自然栽培。
それは、草と虫との戦い。

原農場の米と大豆は35年間農薬、化学肥料、有機肥料を使用せず栽培しています。太陽と水と土の力だけです。原農場では熊本の名水百選にも選ばれている前川水源と同じ湧き水で米作りを行なっております。湧き水が用水路に流れており、川の水や隣接する田んぼから水を入れる事は行なっておりません。
また、田んぼの中にはもちろん、周りのあぜにも除草剤は使用しておりません。自然栽培で大変な事は草が生える事と虫がつく事です。

草取りの名人!?「ジャンボタニシ」

米と大豆は夏場の草の管理が大変です。
田んぼには、ジャンボタニシ(写真)がいるので草を食べてくれます。大豆は機械で除草作業を行います。田んぼのジャンボタニシは草を食べてくれますが、稲も一緒に食べてしまいます。
肥料を使ってないので稲の苗も小さく、田植えしてすぐに食べられてしまいます。せっかく田植えしたのに、至る所に穴が開いてしまいます。しかしそのジャンボタニシのおかげでほとんどの田んぼの雑草を食べてくれるので、本当に感謝しています。
毎年ジャンボタニシに食べられた所は補植といって、田植えで余った苗を手で植える作業をします。
ジャンボタニシがいても雑草のほうが強い田んぼが何枚かあるので、そこは機械で除草し、機械でも除草しきれないところは手で取ります。

収穫前にやってくる大敵「ウンカ」

そこを乗り越えるとようやく収穫が目前に迫ってくるのですが、そこで「ウンカ」という虫の心配をしないといけません。梅雨の時期に偏西風とともに東南アジアから飛んできて、田植え後の稲の苗に住み着きます。そこから何世代も生まれ変わり、収穫時期になると稲の養分を吸って枯らしてしまいます。
繁殖力がものすごく、数日で田んぼ一面枯らしてしまうほどです。うちも大量発生した年はやられています。ウンカに枯らされた所は品質や収量が低下してしまいます。
ではどうしているのか?
どうにもできません。
吸い枯らされる前に急いで刈るしかありません。

農薬はお米に悪い虫も、
良い虫も死んでしまう。
原農場には沢山の生き物が
共存しています。

ウンカは自然栽培の田んぼには寄ってこない⁉︎

無農薬栽培を続けていると、うちのせいで虫の被害が広がっていると言われることがありますが、 実は、逆です。
農薬から逃げてきた虫がこっちにくるのです。化学肥料や堆肥などの肥が効いた真っ青した苗のところに降り立ちます。
それには理由があって、ウンカの口はストローみたいになっていて折れやすくなっています。肥が効いた真っ青した苗は、柔らかく養分が吸いやすくなっています。

一方うちはというと、肥が足りてないので黄色っぽい黄緑色をしています。色が違うだけでなく、養分を地面から一生懸命吸おうとするので茎がとても固いです。
ですからウンカは好んで寄ってきません(笑)
これはウンカの飛来調査の結果でも明らかになっています。

原農場の田んぼには、ウンカの他に、ウンカを食べる天敵のクモやトンボ、バッタ、カエルが沢山います。
農薬を使うとお米に悪いとされる虫以外に、良い虫も全て死んでしまいます。原農場には沢山の生き物が共存しています。

原農場の大豆も自然栽培。
ハトも喜んで寄ってきます。

虫だけでなくハトにもご用心。

原農場では大豆も自然栽培で栽培しております。
7月上旬田植えが終わった後に種まきを行います。
この時期から夕立が発生するようになり、種まきした直後に夕立に遭うと、濡れた土が急激に乾いて固まってしまい、うまく芽が出ない事があります。
また、鳩が喜んで種まきしたあとをつついて食べにきます。彼らは並んでゆっくり歩きながら食べるので、そこはずらっと芽が出ません(笑)一般的な大豆には消毒がしてあり、鳩が食べないように赤く苦い薬が付けてあります。
また、大豆が大きくなってくると、葉っぱにヨトウムシといういも虫が付き、葉っぱを食べてしまいます。
原農場では毎年このヨトウムシに茎だけにされてしまうほ場もあります。

無農薬だからこそ、
玄米で食べてもらいたい一品です。

みんなが健康になって欲しいから。
これからも自然栽培を続けます。

農薬を使わない栽培方法は手間が掛かりますが、原農場の商品を食べた人みんなが健康になってもらいたいので、これからもこの栽培方法を続けていきます。
無農薬だからこそ、玄米でいただいてもらいたい一品です。